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小学5年生だった1973年、我が家でもついにラジカセを買ったのでした。
JVCの「レポセルラTV」という機種。TVチューナーが付いている唯一の機種だったことが決め手でした。お陰で、「今から仮面ライダーの主題歌録音するんだから、静かに音立てないで!」と言う必要がありませんでした。でも、1年くらいで不調になり「ブーン」と言う小さく低い音が入るようになってしまいましたが。

そのラジカセの試聴用テープ がすごくいい曲で、あまりの美しい音楽に家族全員聞き惚れていました。
「ロミオとジュリエット」中村八大グランドオーケストラと書いてありました。

もう1回あの美しいメロディを聴きたいと思い、CDを探しましたが、見つかりませんでした。
「中村八大、ロミオとジュリエット」の検索ワードでYouTubeも検索してみたのですが、何も手がかりは得られません でした。
しかし、英語で「Hachidai Nakamura, romeo juliet, JVC」と検索した時、なんとアップロードされている曲を見つけたのでした。

 
なんと海外に輸出されたJVCラジカセの試聴用カセットにも使われていたようで、それが当時の海外の子供達にも強烈な印象を残していて、「美しいメロディがとっても懐かしい」と言うたくさんのコメントが寄せられていました。
 
2つの動画がアップロードされていて、まさにこの曲でした。
 1968年に作られた映画は観たことが無かったのですが、私が中学生〜高校生だった1970年代後半でもジュリエット役のオリビアハッセーは人気でした。映画雑誌「スクリーン」や「ロードショー」をよく買っていました。
中村八大は、よく知らなかったのですが、坂本九の「上を向いて歩こう」の作曲家として、全米ビルボード1位を獲得したのでした。「こんにちは赤ちゃん」(梓みちよ)、「こんにちは大阪万博」(三波春夫)、「笑点のテーマ」(現在もずっと)など有名です。

美しいメロディとアレンジは、数ある演奏の中で、私は1番だと思っています。

CD化されていないことがわかりましたが、1972年に「幸せはパリで」というタイトルの映画音楽アルバムで、JVCからLPレコード化されていることを突き止めました。
そして、このLPレコードが、海外のAmazonでも取引されていることがわかったのです。
そして、国内でもヤフオクでは3千円くらいで出品されており、たまたまネットショップで良質そうな評価のものが1500円でありました。送料入れて3千円弱。 

きっと、収録されている他の曲も素晴らしいに違いない。
思い切って、買ってしまいました。

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そして、届きました。

「幸せはパリで」という映画自体は見たことが無いのですが、この映画音楽は有名な曲で、昔から知っていました。ムード音楽として有名なパーシーフェイスオーケストラのものが有名です。ボサノバにアレンジされた曲は、自分の買ったCDアルバムにあります。

主演は、往年のフランス女優カトリーヌ・ドヌーヴ です。

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この字体が、いかにも1970年代の香りがプンプンです。
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高校〜大学時代によく購読していた映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」を思い出すなあ。

さて、CD化はどうしよう?
先日、東京の本社に久々に出張した帰り、秋葉原のヨドバシカメラに久々に行ってみました。 
ミニコンポのフロアに訪れると、たくさんのアナログレコードプレーヤーが並んでいて、以前LPレコードが再ブームと聞いたことがったのですが、なるほどと思いました。
買うのは、レコードを大量に集めた世代かな? 我が家では、ミニコンポは絶対に買ってもらえず、結局、結婚して最初のボーナスで買ったのが、パイオニア・プライベートというミニコンポでした。その時代は、すでにCDの時代でした。

自分はLPレコードは河合奈保子のアルバムを2枚持っているだけで、しかもうち1枚はCDを書い直したので、このLPのためにレコードプレーヤーとミニコンポに接続する際の増幅コンバーターを買うのは馬鹿げています。 
 
そこで、LPをCDにダビングしてくれるサービスを探しました。
そこでわかったことは、単にダビングだけなら簡単ですが、ノイズを消したり、音質を調整したりすることが望ましく、 業者によって腕が違うらしいこと。そして意外にお金がかかることでした。
その中で、音質に非常に拘っている専門業者を選び、発注しました。
ハイレゾレベルまでの音質改善で3,900円だとのこと。こだわらなければ2〜3千円コースもあるのですが。
どうせなら、低音も響く美しい澄んだ音色で聞きたい。CD化のみで1万円近く取る業者もいるので、まあこんなものかなと。

結構人気のようで、3ヶ月近く待つようです。
楽しみです。

合計費用は、結構かかることになります。
中古LP購入に1,500円+送料1,200円=2,700円。 
CD化に3,900円(高音質処理)+LP送料1,050+CD送料1,050円=6,000円
合計8,700円

普通はここまでかける人はいないだろうなあ...
でも、その価値があるアルバムに違いないと信じています。