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小学生の時、断片的には読んだことのあるシャーロック・ホームズ。
人生2/3を終え、まだ気力がしっかりしているうちに、過去の名作をきちんと読んでおこうと思い、読み始めたのが久々の「新潮文庫の100冊」。

この「シャーロック・ホームズの冒険」は、短編集ですが、非常に面白かったです。
推理小説なので、読者も一緒に謎解きをするのかと思いきや、そうではない。
依頼者による事件の説明、その後、ホームズの「鋭い観察眼と推理力」による謎解きを聞かされ、読者は感嘆する というパターンで、シャーロック・ホームズ自身の物語といっても良いです。

行間から溢れるホームズの才気、そして風変わりさ。
おそらくコナンドイルを投影していると思われる、相棒の医者ワトスン君の、ホッとするような素直な性格。
これらが、ちょっと古めかしい日本語で訳され、それがビクトリア女王時代、日本で言えば、明治の初期頃の優雅な雰囲気とマッチしています。

他のシリーズも読んでみたくなりました。

なお、才気溢れる細身のシャーロック・ホームズの姿を思い浮かべる時、自分にとっては、映画ブレードランナーの冒頭に出てきた、デッカード(ハリソン・フォード)の同僚で特捜刑事のホールデンを思い出してしまうのでした。
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