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小田急沿線への4ヶ月にわたる長期出張がもうすぐ終わろうとしています。
年末年始出勤で溜まっていた代休も、多忙時期が続いたため、すぐ使うことができず、次々と消滅するのを見ているしかありませんでした。
ただ、ようやくここに来て、時間に余裕が出てきました。
思い切って休ませてもらい、休養に充てることにしました。

休みの朝、思い切り寝坊をしました。
平日ゆっくり起きることが、こんなに幸せなことだったとは!
予報では、今日だけが曇りとのことでしたが、幸いにも朝から晴れていました。

さて、行先は、「宮ヶ瀬」に決めていました。
お友達のnyaponさんのブログを読んで、以前からオートバイが休日にたくさん集まる宮ヶ瀬周辺に行きたい と思っていました。ちょうどワンルームマンションのある本厚木駅から出ている宮ヶ瀬方面行きのバスを見かけ、ここにいる間に行ってみたいという思いがさらに強くなっていました。

少し調べてみると、バスは2方面に分かれており、宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬湖周辺だそうでした。両方は離れていて、車やバイクでない自分は、どちらか選ばなくてはいけません。
 そこで、宮ヶ瀬ダムとしました。
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住んでいるマンションの正面にある本厚木バスターミナルから1時間に1本のバスに乗ります。途中、
結構お客さんが乗ってきます。高齢者が多いです。低床バスの利便性の良さが活きていることを目の当たりにしました。赤ちゃん連れの若いお母さんも乗ってきました。席を譲ろうとしたのですが、遠慮されてしまいました。大きな乳母車と赤ちゃん、荷物の入ったバッグを持ったお母さんは大変。そういや、自分も幼児の娘を抱っこして立っていたら、中年の人に席を譲られて、娘を座らせてもらったことあったっけ。もう遠い昔になっちゃったなあ...

バスはだんだん田舎の風景になり、1時間後に降車バス停のある愛川大橋に到着しました。
途中、半僧坊という面白い名前のバス停があり、調べてみると、半分お坊さんの格好をした不思議な老人が現れ、それが実は神様だったといういわれに基づくお寺があるそうです。地域の名前には、貴重な昔の人の記憶が残っているんだなあ。

愛川大橋周辺は、ご覧の通り、素晴らしい田舎でした。
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ポカポカと春の暖かさです。
梅がたくさん咲き始めていました。
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中津川沿いの道を登っていきます。
行きは川沿いの道を歩きながらダムを目指し、帰りには県立あいかわ公園を通って戻ってこよう。
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素晴らしい青空です。
先方に幼稚園か保育園の子供達が先生達に連れられて、遠足にきていました。
娘の幼い頃を思い出すと同時に、今は保育園&幼稚園の先生になっている娘の姿が、同時に脳裏をよぎりました。先生は、なかなか大変...
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途中、小さなダムがありました。石小屋ダムという名前でした。
毎朝ランニングをしているとはいえ、運動を以前ほどやっていないので、息遣いが簡単に荒くなってしまいます。
でも、ポカポカ暖かく、最高のウォーキングタイムです。
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20分くらいで宮ヶ瀬ダム入り口に到着です。
冒頭の看板から先は、車両侵入禁止でした。
散策には本当に良いコース。
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子供達用のトロッコ列車も、平日の今日はおやすみです。
こんな小さな乗り物にも安らぎを覚えます。 
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ダムがだんだん近づいてきました。
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おお、これがnyaponさんが言っていたエメラルドグリーンの水か!
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ダムの全容が見えてきました。
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おお、立派だ!
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でかいなあ!
ブルーの青空によく映えているぞ!
天気に恵まれて幸せです。
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ダムのてっぺんに出るエレベーターに乗るため、ダムの中のトンネルを歩きます。
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自然あふれる場所なんだなあ。
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ダムの頂上にやってきました。
おお、吸い込まれそう!
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ああ、なんと素晴らしい宮ヶ瀬湖の風景!
奥の山は、丹沢だな。
昔、大学卒業直後、塔の岳に登りにきたことがあったっけ。

先ほどの園児さんたちが、後から追いついてきて、みなさん「ヤッホ〜! ヤッホ〜!」の連発です。微笑ましかったです。
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ダムの直下の風景もダイナミック!
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最初にダム管理事務所に入りました。
お弁当を食べるのに良さそうな場所です。
ここで、ダムカードをもらいました。
案内の女性に聞くと、ダムカレーは反対側の建物「水とエネルギー館」にあるそう。
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これがゲットしたダムカード2枚。石小屋ダムもあります。
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 途中、面白いケーブルカーがありました。
後でわかったのですが、工事の資材を引っ張り上げる設備だったそう。
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水とエネルギー館は、1階がお洒落なカフェでした。
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なかなか良い雰囲気。
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宮ヶ瀬ダムカレーとコーヒーを注文しました。
ダムカレーは、奥多摩湖と城里の藤井川ダム に次いで3つ目です。
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ソーセージを抜いて、放流開始!
美味しいカレーでした。
コーヒーも2杯分入っていて、お得でした。
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1階の展示物も見ました。
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特に見入ってしまったのが、宮ヶ瀬ダムの計画開始から完成までを追ったドキュメンタリーです。
自分が大学時代だった昭和の終わりから結婚して子供が生まれる平成の初めにかけての時代の話で、年代が出てくるたび、人生のイベント続きだった、楽しかったあの頃を思い出して、幸せな気持ちになりました。
一方、ドキュメンタリーとしては、山間のこれまでの暮らしが一変し、迷う住民達の気持ち、宮ヶ瀬地区に観光産業を起こすことで、新しい生活を支えようとする行政側の姿勢、これらが交錯して、非常に興味深かったです。
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ビデオ前のソファで撮った自分の着てきた格好。
スーツ姿で観光地に行くのが嫌で、わざわざ家から今日のために、ブルックスブラザースのハリスツイードジャケットと、家内が大学4年の冬に自分のために編んでくれたマフラー(アメリカントラッドの定番スクールマフラーを毛糸で編んでくれたのです)を持ってきていました。
暖かそうなので、ツイードジャケットの下にクルーネックセーター、そしてマフラーで、コートなしで十分 と判断したのですが、その通りでした。

ちなみに一眼レフカメラEOS Kiss X9も持ってきました。
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さて、13時になり、再び眺めがよく、ガラスからの日差しが心地よいダム管理事務所の1階にやってきました。
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ここでは、読んでいる文庫本を1時間読んでいました。
ゆっくり時間が流れていきます。
カバンは、通勤に使っているエースジーンを持ってきました。
寅さんもカバンで旅しているし... 
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14時過ぎ、ダムを後にして、斜面を下りながら、県立あいかわ公園の中を散策することにしました。
この時間から、予報どおり曇りになっていきました。
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nyaponさんのブログでもこの公園は、たびたび出てきていたな。
なかなか良いところです。
すっかり運動不足になってしまった体には、歩くことがとても心地よい。
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そして、愛川町郷土館と工芸館がありました。
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入り口にあった古代の象の化石。
ここから先は写真が撮れませんでしたが、山間の暮らしと歴史がよくわかり、興味深かったです。
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マンサクのような花が咲いていました。
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公園駐車場まで降りました。 
さあ、ここで県立公園はおしまいです。
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バス停に向かう途中にあった梅の花。
お花見もできた!
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道祖神もありました。
水とエネルギー館でみたドキュメンタリーでも、このような道祖神も、しっかり水の底に沈んだ村から移設したとありました。 
今日という素晴らしい小さな旅への感謝の祈りを捧げました。
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路傍に咲く花々。こんな花々も心に癒しをもたらせてくれます。
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バス停に到着。
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近くの河原では、冬キャンプを楽しむ方々が!
1時間バスに乗って、本厚木駅前に戻ります。
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帰ったら、16時半。
餅入りぜんざいを自分で作って食べました。
そして、引越しの準備のための段ボールをもらいに、近くのイオンに行きます。さらに、ガムテープや紐、ピチプチ梱包資材を買いに近くの店を回ります。
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100円ショップの入っている「アミューあつぎ」というビルの最上階に名画座があることを、引っ越した当時知り、気になっていました。
もしいいのがやっていたら、見てみようかなと行ってみることにしました。
映画館の名前は、「あつぎのえいがかん kiki」
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「ブルーノートレコード ジャズを超えて」という映画がまさに始まる直前でした。
これ以外は、ビートルズの「ア・ハードデイズ・ナイト(ビートルズがやってくるヤアヤアヤア!)」でした。こちらは、大学時代にビートルズファンクラブのイベントで見たことがあり、また家にも録画したものがあるのでパス。
ブルーノートは、ジャズを聴き始めた10年くらい前、初心者としていいアルバム集がないかと思っていたところ、当時、海外出張の飛行機の中で、JALの雑誌の新譜紹介で知った「ブルーノート ベストジャス100」が、ジャズの世界への案内役になりました。
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映画は、ブルーノートの設立から、1度は大手に吸収されて終了、その後、ヒップホップと結びついて、レーベル復活までを描いています。

本当にのんびりできた1日でした。
大仕事を1つ終え、また、こんな休日を過ごせて、充実した束の間の休息でした。
この地への感謝の気持ち、そして名残惜しさ...

また本来担当している工場での忙しい毎日が、近々待っています。